ホワイトニング
ホワイトニングの歯磨き粉って、本当に白くなるの?
自由が丘にある歯医者、オーラルクリニーク自由が丘 歯科&矯正歯科の歯科衛生士です。
私達が担当している患者様から、「ホワイトニング効果がある歯磨き粉で歯は白くなるのか」という質問をよくいただきます。
広告などで「白く輝く歯を手軽に手に入れることができる」と宣伝されていることも多く、気になる方もいらっしゃると思います。
今回はホワイトニング効果のある歯磨き粉で歯は白くなるのか、そもそもホワイトニング歯磨き粉ってどういうメカニズムなのかということをご説明していきます。
目次
ホワイトニング歯磨き粉の成分
まず、ホワイトニング歯磨き粉の主な成分としては、ポリリン酸ナトリウム(歯の表面の着色汚れを除去する)やポリエチレングリコール(タバコのヤニを溶かしてくれる)やハイドロキシアパタイト(歯の表面にある小さな傷を埋め、歯の表面を整える)などがあります。歯医者で行うホワイトニングは、歯を白くできる濃度の過酸化水素によるもので、現在日本では市販の歯磨き粉にその濃度の過酸化水素の配合は認められていません。
そのため歯磨き粉でのホワイトニングは着色を落とし元の色に戻すだけで、歯医者で行うホワイトニング(歯そのものを白くする)とは、異なるものになります。
歯磨き粉に、歯自体を白くする効果はない?!
過酸化水素が配合された歯磨き粉ならホワイトニング効果が期待できるのですが、日本では薬事法で過酸化水素が劇薬に指定されているため、歯磨き粉に入れることが認められていません。そのため、日本のホワイトニング歯磨き粉には歯を白くす成分ではなく、歯の表面に付着した色素を取り除くための成分が配合されており、これは歯の本来の色を変えるものではありません。
歯医者で行うホワイトニング(歯そのものを白くする)とは、異なるものになります。
また、海外製の「ホワイトニング歯磨き粉」には過酸化水素が配合されているものもありますが、その場合でも3%程度となっています。 日本の歯科医院で行うオフィスホワイトニングで使用する過酸化水素の濃度が10%なため、仮に海外製の歯磨き粉を使用したとしても、その濃度で歯を白くするのはかなり難しいといえます。
また、ホワイトニング歯磨き粉を使用する際には、研磨剤により歯を傷つけることがあるため、過度な使用は避けるようにしましょう。
過剰な摩擦や力を加えて歯を磨くことは、むし歯や歯周病の原因にもなってしまうので気を付けてください。
ホワイトニング歯磨き粉を選ぶ時のポイント
着色を落とすのに有効な成分が含まれているか確認する
汚れを除去して歯の表面のコーティングし汚れの付着の予防にも役立つ「ポリリン酸ナトリウム」、歯の表面についた傷を埋めて汚れや着色が付きにくい滑らかな歯を作る「ヒドロキシアパタイト」などが含まれているか確認すると良いでしょう。「低研磨性」もしくは「研磨剤不使用」か確認する
研磨剤(炭酸カルシウムや無水ケイ酸)は汚れを落とすことには有効ですが、粒子が大きいほど歯を削る力が強くなるため、歯の表面のエナメル質を傷つけたり、歯茎にダメージを与えることがあります。研磨剤が微粒子化されている「低研磨性」のものや、「研磨剤不使用」のもの(汚れを浮かせて落とす歯磨き粉)も増えていますので、探してみてください。
「発泡剤不使用」かどうか確認する
ラウリル硫酸ナトリウムなどの発泡剤が含まれた歯磨き剤の場合、すぐに口の中が泡でいっぱいになってしまい、プラーク(歯垢)除去しきれていない状態にもかかわらず「しっかり磨けた気分」になってしまうことがあります。そのため、しっかりとブラッシングをするという点では、発泡剤は入っていない・もしくは少ない方がおすすめです。
日本のホワイトニング歯磨き粉には、歯を白くする成分は入っていません。
ホワイトニング歯磨き粉は、歯の表面に付着した色素を取り除く効果しかないため、軽度の着色や黄ばみを改善することができますが、劇的な白さを期待することはできません。そのため、歯自体を白くするには歯科医院でセラミックの被せものをいれたり、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングを行うことが必要になります。
また、歯の着色除去に関しても、ホワイトニング歯磨き粉に頼らずに、適切な歯磨きを行い、歯石の除去や、定期的な歯科医院でのクリーニングを行うことが、美しい白い歯を保つためにも大切です。
オーラルクリニーク自由が丘 歯科&矯正歯科では、審美目的での歯のクリーニング、セラミック治療、レーザーホワイトニングなどを行っております。
歯の色味に関してお悩みの方は、ぜひ一度ご相談頂ければと思います。
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