気になる歯の症状

口臭の原因と対策

自由が丘にある歯医者、オーラルクリニーク自由が丘 歯科&矯正歯科の歯科医師、岡田です。
今までにご自身の口のニオイに不安を感じたことはありませんか?
他人の口臭を嗅いだ時など、1度は感じたことがあるのではないでしょうか?
なかなか他人から指摘されることもないため、気になったことがある方は多いと思います。
今回は、口臭とは何が原因で起こるのか、予防するためにはどんなことに気をつけたら良いのかということについてご説明していきます。

自由が丘 歯医者 口臭の原因と予防

口臭とは

口臭(こうしゅう)とは、口から発せられる不快なニオイのことを指します。
他人に対して不快感を与えることがあり、口臭はさまざまな原因によって引き起こされる可能性があります。

口臭セルフチェック
ご自身で口臭があるのか簡単に確認することができます。
チェックを行うときは歯を磨いた後ではなく、朝起きてすぐや空腹時に行うと良いです。

自分で息を嗅いで確認する
手で鼻と口を覆って数秒息を吹き込み、そのまま嗅いでみます。自分の息に異臭を感じる場合は、口臭の可能性があります。

舌の確認
鏡を使って舌の表面を確認します。舌に白いまたは黄色い舌苔(ぜったい)や汚れがある場合、口臭の原因となる細菌が繁殖している可能性があります。

匂いを確認するテストキットを使用する
市販の口臭テストキットを使用することもできます。これらのキットには、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物を検出するためのストリップやセンサーが含まれています。


口臭の原因

口臭の原因で考えられる4つをご説明していきます。

病的原因
口臭の主な原因の一つは口腔内の細菌です。
口腔内には常在菌と呼ばれる細菌が存在し、これらの細菌が食べかすや歯垢などの残りカスを分解する過程で揮発性の物質を生成します。
これらの物質が口臭の原因となることがあります。
また、歯周病や虫歯などの口腔内の疾患も口臭の原因となることがあります。
これらの疾患は細菌の増殖を引き起こし、口臭を発生させることがよくあります。

そして、お口の中が原因ではなく全身疾患が原因で発生する口臭もあります。
消化器系の疾患(逆流性食道炎や肺がんなど)や呼吸器系の疾患(慢性的な副鼻腔炎、気管支炎、扁桃炎)や代謝性疾患(糖尿病、腎臓病、肝臓病など)なども口臭を引き起こす原因になります。
糖尿病の方だと甘じょっぱいニオイを発したり、肝臓の不調だとアンモニア臭がすると言われています。

生理的原因
生理的口臭とは誰にでもある口臭です。
緊張している時や空腹時、朝起きてすぐなどは唾液の分泌が減少するため、お口の中の細菌が増殖しやすくなるため、口臭の原因となる揮発性硫化化合物がたくさん増え、口臭の原因となります。
揮発性硫化化合物は、朝起きて歯を磨いたり、お水を飲んで口腔内を潤したり、唾液の分泌量を増やすことでニオイは減少していきます。
そのため、生理的原因の場合は特に治療などは行う必要がありません。

心理的原因
実際には口臭があまりなくてもあると思い込んでしまう方もいます。

食べ物や嗜好品
食べ物の摂取によっても口臭が発生することがあります。
特に強い香りを持つ食品(ニンニクやたまねぎ、ニラなど)や、消化されにくい食品(肉など)は、消化過程で細菌によって分解されることで口臭の原因になることがあります。
コーヒーやアルコール、タバコなども成分が口腔内に溜まり口臭を引き起こします。


口臭の対策

口臭対策
日常でできる口臭対策
歯磨き
口臭対策で効果的なのが毎日の歯磨きです。
口臭はお口の中から発生しており、歯周病や虫歯によって引き起こされる可能性が高いです。
そのため、お口の中にプラーク(歯垢)や歯石の中にいる細菌をなるべく溜めないようにし、お食事をしたら歯ブラシでしっかり汚れを落とすことを意識することで口臭を予防することができます。
また、舌にも汚れが溜まると細菌の温床になり、臭いを発生させることがあります。
定期的に舌のお掃除を行うとスッキリし、口臭を和らげることができますが、ケアの方法を間違えると舌に傷がついてしまい、より汚れが溜まりやすくなるため、正しい方法で行うことがポイントです。
舌クリーナーを使用し、舌の奥から手前に優しく撫でるように当て、汚れを除去しましょう。

禁煙する
タバコに含まれるタールやニコチンが口腔内に残り、それが原因で口臭が発生することがあるため、禁煙することで口臭を減らすことができます。

口腔乾燥
口腔内の唾液が減少すると乾燥してしまい口臭が発生してしまいます。
口腔内の乾燥を感じる前に定期的に水分補給をしお口を潤しておくことが大切です。
お食事をお召し上がる時もしっかり噛み、唾液の分泌を促すことができます。

歯科医院でできる口臭対策
歯のお掃除
歯科医院での歯のお掃除はとても効果的です。
食べ物を食べると歯に食べカスが付着し、細菌によってプラーク(歯垢)が形成されます。このプラークは歯周病や虫歯を発生させてしまうため、ご自身の歯ブラシでしっかり除去しなければなりません。
そして、プラークをしっかり除去しきれず数日経ってしまうと歯石になってしまい、ご自身での歯ブラシでは除去することが難しくなります。
このまま汚れが溜まった状態を放置してしまうと、細菌がより繁殖しやすく、それにより口臭の原因になってしまうため、定期的に行う歯科医院での歯のお掃除は汚れをしっかり取ってもらうことができるため、口臭予防対策になります。

舌クリーニング
舌にも汚れが溜まるため、1日に一回汚れをリセットすることで口臭を予防することができます。
口臭の主な原因の一つは口腔内の細菌ですが、これらの細菌は舌の表面に付着しやすく、そこから悪臭を発生させることがあります。
舌クリーニングは、この舌の表面に付着した細菌や食物の残りを取り除くことで口臭を軽減することができます。
歯科医院で行う舌クリーニングは日々ご自身で落としきれなかった汚れを歯科衛生士が舌の状態を見つつ、ケアを行うことが可能です。
当院では、専用のお薬を使用し汚れを浮き出し、どのあたりが汚れが取りきれていないか目で確認することができ、お家でのケアの仕方をご説明させていただきます。


相手を不快にさせないために

口臭は誰にでもあるものです。
口腔内の状態や食べたものによって強い口臭を発生させてしまうこともあるため、原因を知っていれば予め予防することができます。

毎日の歯磨きや定期的な歯のメインテナンスを行なっているのに口臭があるかも?と感じる方は、もしかしたら別の原因が隠れている可能性もあります。
口臭が持続する場合は、歯科医師にいつでもご相談ください。

【監修】歯科医師 岡田幹

九州歯科大学卒業
女性歯科医師ならではの視点で、歯科治療を行います

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