自由が丘の歯医者・歯科【オーラルクリニーク自由が丘 歯科&矯正歯科】

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ホワイトニングでどこまで白くなるの

春になると進学や就職などのイベントがあるため、この時期に多くなる傾向にあるのがホワイトニングについての質問です。
口元が美しくみえると清潔感もUPして、より良い印象になるものです。
実際にホワイトニングでどこまで歯を白くすることができるのか、興味のある方は是非ご覧ください。


歯の色を決める要素
ホワイトニングでは、施術を受ける前に必ず「シェードガイド」と呼ばれる歯の色見本を使って、現在のご自身の歯の色を確認します。 この工程でホワイトニングの効果がどの程度得られたのかを判断することができます。
シェードガイドはいろいろなタイプがありますが、日本国内の歯科医院で最も利用されているシェードガイドの一つが、ドイツのVITA社で作られたVITA classicalです。
VITA classicalでは、歯の指標となる色味を16色に分類しています。アルファベットは、色の系統を示すものです。同じアルファベットでは、数字が若い方が明るくなります。

一人一人歯の色が違う理由
髪の毛や肌と同じように歯の色にも個人差があります。また、歯の色は年齢や人種によっても異なります。
歯の色は、エナメル質の透明度や厚さ、象牙質の色などの組み合わせにより決まります。
歯の一番外側の「エナメル質」は半透明色です。その内側の「象牙質」は黄色、褐色です。
この象牙質の色が半透明のエナメル質から透けて見えることで、歯の色が黄色みを帯びます。
歳をとると歯の色が黄色になったと感じる方が増えますが、これはエナメル質が、加齢に伴い磨耗し薄くなることで、エナメル質の下にある象牙質が透けてみえやすくなるためです。
歯の色は、飲食物やタバコのヤニによる着色など、生活習慣でも変わってきます。
赤ワインやコーヒー、お茶などの食品に含まれる色素は、歯の表面に付着して着色の原因となるため、色の濃い飲み物や食べ物を飲食することが多い方は、色素汚れとして歯を汚くみせてしまうことがあります。

日本人の平均的な歯の色味
日本人の一般的な歯の色は、A3〜A3.5といわれています。
A3であれば、VITA classicalのシェードガイドでは9番目の明るさとなり、A3.5であれば12番目の明るさということになります。シェードガイドの中では、明るいほうではありません。日本人の歯の平均的な色は、黄色みが強い色合いということがわかります。
日本人の歯は欧米人に比べるとエナメル質が薄いため、もともと歯の色が欧米人の歯に比べて黄色みを帯びている傾向があります。
欧米人も色の濃い飲み物や食べ物を飲食する習慣はありますが、着色による歯の変色は歯科のクリーニングで除去し、きれいにすることが可能です。
欧米では定期的に歯科医院に通う習慣が定着しています。それに比べると日本人はクリーニングや定期健診などといったデンタルケアに対する意識が低いと言われています。こうしたデンタルケアに対する意識の差も、日本人の歯が黄色みを帯びている原因の1つです。
一般的に日本人はB1かA1位の白さになると、自分が見ても他人が見ても歯の色が白くてきれいと感じられるため、この色を目標にしてホワイトニングをしていくことが多いです。


ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、専用の薬剤を用いて歯の内部から着色成分を分解して白くし、歯を削らずにご自身の元の歯の色よりも白く美しい歯にすることができる治療法です。
歯科医院で歯に薬剤を塗布し、機械で光を当てながら白くしていくオフィスホワイトニングと、ご自宅でマウスピースと低濃度の薬剤を用いて行うホームホワイトニングの2種類があります。
歯科医院で使用するホワイトニングの薬剤には、歯の内部にある象牙質の黄ばみを改善出来る成分である過酸化水素が含まれており、過酸化水素の作用により歯を白くすることができます。この薬剤は医療機関以外での使用が法律で禁止されているため、歯の内部の黄ばみを白くできるのは医療機関でのホワイトニングのみです。
市販されているホワイトニング商品やセルフホワイトニングのような医療機関ではないサロンなどで行うホワイトニングでは、歯科専売の薬剤が使用できないため、本来の歯の色以上の白さにすることは不可能です。
また、歯のクリーニングは、歯の表面に付着した汚れや着色などを除去することができますが、加齢による歯の黄ばみの改善や、ご自身の元の歯の色よりも白くすることはできません。
ご自身の歯の色よりも白い歯にしたい場合は、歯科医院でホワイトニングをする必要があります。

1回のホワイトニングで白くなる平均値
オフィスホワイトニングは、個人差がありますが、一般的にはシェードガイドで2〜3段階程度白くなることが期待できます。
濃度が高い薬剤を使用するので1回でも目に見えて効果がわかります。 ただし、白くなるのが早い分後戻りもしやすいので、期間を空けて再度ホワイトニングを行うことで希望の白さに近づきやすくなります。
使用するホワイトニング剤の濃度によっても効果が異なりますし、元の歯の色の度合いや、歯の表面の状態によっても効果が変わってきます。
歯の表面に汚れや着色がある場合は、クリーニングをしてからホワイトニングを行うことで、より効果を得られます。
ホームホワイトニングは、低濃度の薬剤でゆっくりと数日かけて歯を白くする方法のため、1回(1日)では効果をほとんど感じることはできません。即効性はありませんが、長期間にわたってホワイトニング剤を浸透させていくため、白い歯が長持ちしやすいメリットがあります。

ホワイトニングを続けるとどうなるのか
ホワイトニングを繰り返せば徐々に白くなっていくことは確かです。定期的なメンテナンスや2回、3回とホワイトニングを繰り返すことで色戻りしにくく白い歯を維持することができます。
オフィスホワイトニングをしてすぐにホームホワイトニングを始めるデュアルホワイトニングが特に効果的です。 一般的に3~4回のオフィスホワイトニングとホームホワイトニング2か月で、希望の白さが実現できると言われています。
また、ホワイトニング剤の主成分である過酸化水素には消毒薬と同じ成分が含まれているため、歯周病菌や虫歯菌に対して殺菌作用を持ちます。 さらにホワイトニングの後の歯は、歯を強くするフッ化物が浸透しやすくなるため虫歯予防にも効果があります。
逆に言えば、ホワイトニング剤で歯が脆くなったり、虫歯になりやすくなったりするということはありません。


ホワイトニング以外に歯を白くする方法
元の歯の色を白くしたい場合はホワイトニング、着色を落としたい場合はクリーニング、被せ物や詰め物の色が気になる場合はセラミックなどの素材を使った審美歯科というように、目的や原因によって様々な方法があります。
一般的に歯科医院で行われるホワイトニングは、薬剤を歯の内側に作用させて白くするため、天然歯以外(被せ物・詰め物・インプラント・神経がない歯)には効果を発揮しないと言われています。しかし、天然歯以外の歯も白くする方法はあります。
患者様のお口のお悩みや、ライフスタイルに合わせてご提案させていただきます。

ラミネートベニア
歯の表面を薄く削り、白のセラミックやプラスチックの薄い板を貼り付けるラミネートベニアという方法があります。付け爪をイメージしていただくと分かりやすいです。
見た目を改善する治療のため、主に前歯などで用いられます。
ラミネートべニアは数回の通院で治療が完了するので、短期間で綺麗な白い歯にすることができます。平均寿命はおよそ10〜20年程と言われています。
しかし、わずかですが削る必要のない健康な歯を削るということは、負担をかけて天然歯の寿命を短くすることに繋がります。
前歯2本だけなど、気になる箇所だけの治療も可能ですが、料金の相場は1本の歯につき5~15万円程度と、ホワイトニングに比べて費用もかかります。
噛み合わせに問題があったり、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合などは、欠けたり、外れたりするリスクがあるためラミネートベニアはおすすめできません。

ホワイトコート
ホワイトコートは、歯のマニキュアとも言われており、歯の表面に白いプラスチック材を塗り、光で硬化させることで、歯を削らずに白く見せることができる処置です。
1回の通院処置で、痛みを伴うことなくメイク感覚ですぐに歯を白くすることができます。
天然歯だけでなく、銀歯などの人工歯、神経が死んでいる歯でも白く塗ることが可能です。
費用はホワイトニングよりも安く済みますが、ホワイトニングほど持続期間は長くありません。
ホワイトコートはあくまでも歯のコーティング材なので、1〜3か月ほどで自然に剥がれてきます。
結婚式や就職活動など、大事なイベントの直前に応急的に白い歯にしたい方におすすめです。

ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチとは、黒く変色した失活歯(神経のない歯)のみに適用されるホワイトニングです。
一般的なオフィスホワイトニングやホームホワイトニングとは施術の方法が異なります。
歯の根に詰めた薬の上に歯の漂白剤となる薬を入れて蓋をして、定期的に薬剤を交換しながら徐々に歯を白くしていきます。
ウォーキングブリーチは、歯の表面を削らずに神経のない歯を白くしたい方におすすめの治療法です。
痛みが出ることもほとんどなく、2〜5万円程で治療が受けられセラミックなどの被せ物に比べて費用を抑えられます。
ウォーキングブリーチは、歯の根の治療が完全に終わり、根っこに問題がない状態で行うことが前提となっています。 歯の根の治療が不十分の場合は、薬剤が漏れて骨と反応して痛みや腫れが起こる可能性があるため、再度歯の根の治療を行う必要があります。

セラミック治療
歯を白くしたい時の選択肢として、セラミック治療があります。
セラミックは寿命も長く、天然の歯のような透明感のある美しさを再現できるため、非常に審美性の高い素材です。
歯の色だけでなく歯並びや歯の形も自由に変えられるため、口元の印象を大きく変えたい方におすすめです。
セラミック治療は、健康な歯を一定の形に削り、その上にセラミックの被せ物を装着します。場合によっては神経を抜くこともあります。
一度歯を削ったり神経を抜いてしまったら元には戻せないため、メリットとデメリットを十分に理解して検討するようにしましょう。


確実に歯を白くしたいなら歯科医院へ
自分自身でできるホワイトニングや市販で購入できるホワイトニングアイテムもありますが、思った通りに歯が白くならないことも多く、さらには変色を悪化させてしまったりするトラブルが起きる場合があります。
歯を白くしたい場合は、歯科医院で診察を受け、ご自身の歯の状況や目的に応じて、適切な施術を受けることをおすすめします。
ホワイトニングで目指せる限界の白さには個人差がありますが、いずれのホワイトニングでも1回目よりも2回目3回目と回数を重ねることで理想の白さに近づけることは間違いありません。
ホワイトニングを行うことで、笑顔に自信が持てる、歯に対する美意識があがりお口の中の衛生状態が良くなるなど、様々な間接的な効果もあります。
ホワイトニングに興味がある方は、是非ご相談ください。

【監修】歯科医師 岡田幹

九州歯科大学卒業
女性歯科医師ならではの視点で、歯科治療を行います

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