歯周病治療のよくある質問

歯周病治療についてよくある質問

保険と自費の歯周病治療の違いはある?

はい、あります。
保険の歯周病治療は、基本的に歯石除去や歯の清掃、軽度の外科処置までに限られ、保険制度による制限があるので回数が多くかかることが一般的です。
一方、自費治療では、歯周組織再生療法、マイクロスコープを使った精密治療、歯周内科的治療(抗生剤の服用や細菌検査、次亜塩素酸水、光殺菌器)など、より高度で効果的な治療が可能です。
また、治療の選択肢が多く、時間や方法も柔軟に対応できるため、症状が進行している場合や再発を防ぎたい方には自費治療が有効です。

歯周病治療の治療期間はどのくらい?

歯周病治療の期間は、保険診療と自費診療で大きく異なります。
保険診療では、歯周基本治療が中心となり、スケーリングやSRP(歯石除去)などを段階的に進めていくため、初期治療だけでも数ヶ月〜半年以上かかることがあります。
一方、自費診療では、歯周基本治療を短期集中で効率よく進められるケースも多く、重度の場合でも治療期間を大幅に短縮できる可能性があります。
状態によっては1回の治療時間を長く確保して一気に処置を進めることも可能です。
基本治療後に必要に応じて歯周組織再生療法などを選択することもできます。
根本的な改善を目指すのであれば、選択肢が豊富で治療の自由度が高い自費治療の方が有効です。

歯周病治療に痛みはある?

はい、あります。
個人差はありますが、歯石を取り除くスケーリングという処置でチクチクとした痛みを感じることがあります。
また、歯茎が炎症で敏感になっている場合にはしみたり痛みを感じることもあります。
そういった場合には局所麻酔を使用しますが、全体的に炎症がある場合は静脈内鎮静法や全身麻酔を用いて寝ている間に歯周病治療を完了させる方法をおすすめしています。

歯周病治療で歯ぐきの腫れは治る?

はい、歯周病治療によって歯ぐきの腫れは治る可能性が高いです。
歯周病は、歯垢や歯石に含まれる細菌によって歯ぐきが炎症を起こし、赤く腫れたり、出血したりする病気です。
治療では、歯垢や歯石を専用の器具で丁寧に取り除き、炎症の原因を取り除くことで、歯ぐきの腫れも次第に引いていきます。
ただし、腫れの程度や歯周病の進行度によって治療回数や期間は異なります。
また、治療後もご自身での正しい歯みがきや、定期的なメンテナンスがとても重要です。
症状が改善しても、ケアを続けることで再発を防ぐことができます。

歯周病治療で歯のぐらつきは治る?

はい、治る場合もあります。
ただし、すべてのケースで改善するというわけではありません。
歯がぐらつく原因は、歯を支える骨や歯ぐきが歯周病によって破壊されてしまうことにあります。
治療では、歯垢や歯石の除去、歯ぐきの炎症を抑えることで、歯周組織の回復が期待でき、軽度〜中等度のぐらつきであれば安定することもあります。
ただし、すでに骨の吸収が進んでいる重度のケースでは、治療で進行を止めることはできても、完全な回復は難しいこともあります。その場合には、歯の固定や再生療法などの専門的な処置を検討することもあります。
まずは現在の状態をきちんと検査したうえで、最適な治療方針をご提案いたしますので、安心してご相談ください。

歯周病の再発リスクはある?

はい、あります。
歯周病の原因となる細菌はお口の中に常に存在しており、毎日のセルフケアが不十分だったり、定期的なメンテナンスを受けていなかったりすると、再び歯ぐきが炎症を起こして再発することがあります。
また、喫煙や糖尿病、強い噛みしめなども再発のリスクを高める要因です。
再発を防ぐためには、治療後も定期的な歯科検診とプロによるクリーニングを受け、毎日の正しい歯みがきを続けることがとても大切です。
当院では、一人ひとりに合ったケアの方法や通院間隔をご提案し、長く健康な歯を保てるようサポートしています。

喫煙者でも歯周病治療は可能?

はい、可能です。
ただし、喫煙は歯周病の大きなリスク因子であり、治療の効果や歯ぐきの治り方に大きく影響します。
タバコに含まれる有害物質は歯ぐきの血流を悪くし、免疫力を低下させるため、炎症が治りにくくなったり、治療後の再発リスクが高まったりします。
また、痛みや出血などの症状が出にくいため、気づかないうちに進行してしまうこともあります。
それでも、喫煙していても適切な治療を受けることで進行を抑えることは可能です。
禁煙できると治療効果がさらに高まり、歯ぐきの回復も早くなります。
まずは今の状態を正確に診断し、できる限りベストな方法で治療を進めていきましょう。

歯周病で手術は必要?

はい、必要な場合もあります。
歯周病の治療で手術が必要になるかどうかは、進行の程度によって異なります。
初期から中等度の歯周病であれば、歯石の除去や歯ぐきのケアといった基本的な治療(スケーリング・ルートプレーニング)で改善することがほとんどです。
しかし、重度に進行している場合には、歯ぐきの奥深くに歯石が溜まっていたり、歯を支える骨が大きく失われていたりするため、通常の処置だけでは改善が難しく、外科的な治療(歯周外科手術)が必要になることがあります。

短期集中集歯周病治療とは?

短期集中歯周病治療とは、通常は数ヶ月かけて段階的に行う歯周病治療を、短期間にまとめて行う治療方法です。
「何度も通院するのが難しい」「仕事の休みが限られている」「早く口腔内の状態を整えたい」といった方に向けて、1回の治療時間を長く確保し、複数部位の処置を同日にまとめて行うことで、効率よく治療を進めます。
また、治療に不安や恐怖心がある方には、静脈内鎮静法や全身麻酔を併用することで、ほとんど眠っているような状態のまま処置を受けることも可能です。
これにより、痛みやストレスを感じることなく、短期間で歯周病の進行を抑え、口腔環境を大きく改善できます。
忙しい方や遠方から通院される方にもおすすめの治療方法です。

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